Vol.24【９.１１】

あれから２０年。

私は当時香港在住、会社の帰り道、街頭の大きなスクリーンに映し出された映像を見て、新しいアクション映画だと思った。徐々に事情を把握していくようになり、まだ主人と出会う前、何人かいるNYの友人達に連絡をするも中々繋がらない。

あの１週間後に、私の大親友がセントルイスで結婚式を挙げる予定で、ブライドメイドという親しい女友達が花嫁さんの支度などサポートをする大役を任されており、他の３人と一緒に着るはずのラベンダー色のドレス。そこまでアレンジをしてくれたのに、私は怖くて怖くて飛行機に乗れなかった。。。今でも仲が良いけど、当時は本当に申し訳ない気持ちが強かった。　でも彼女が笑って許してくれたのは、

私が彼女の結婚式に行くことを諦め、飛行機代が安いのとNYで金融業界にいた友人が職を失ってしまい、香港で仕事を探すこともありかもと香港に私を訪ねてきて、その週に香港のアメリカ商工会議所のネットワークイベントがある為、その友人を連れていった。　そこで出会ったのが、私の主人だ。　

私がアメリカの友人の結婚式に行っていたら、出会わなかった。

人の出会いや縁はとっても神秘的、不思議だ。

グランド０には数回行った。会った事も無い人たちだけれど、碑に刻まれた名前を見ると本当に心が痛い。毎年、９月１１日が来ると思い出す。あの時に、多くの人達の命が奪われ、家族や友達が２０年経ってもその悲しみを癒すことはきっと出来ないのだと思う。

私たち家族はあの悲惨な日があって、出会いがあり、家族を作った。昨夜、子供達といくつか９１１のドキュメンタリーを観た。１０歳の娘が今一番関心を持っている。　

絶対にあの時の悲惨な出来事が今後起こってはならない。